展覧会詳細

〇北斎の”グレートウェーブ”を究める！
海外では”グレートウェーブ”の名で親しまれている「神奈川沖浪裏」。新紙幣にも採用され、今後より一層、日本を象徴する図柄になっていくでしょう。
本展では、この不朽の名作の出版をプロデュースした版元や、生みの親である北斎、高度な木版技術で制作した彫師・摺師、それぞれのプロとしての仕事に注目し、時代を超えて愛される”グレートウェーブ”がいかにして生まれたかに迫ります。

〇浮世絵の名作で、江戸の「浮世」を知る！
浮世絵とは、「浮世」、すなわち「当世風の」「その時代を反映した」絵のこと。江戸時代にはあらゆる流行物が描かれ、若者からお年寄りまで幅広く楽しまれていました。
江戸の世相を映しだした浮世絵の変遷を、当時と同じ素材・技術で色鮮やかに摺り上げられたアダチ版復刻浮世絵で辿ります。

〇日本から世界へ 伝統木版画技術の可能性を考える！
アダチ版画は、伝統木版技術をより魅力ある形で残したいという想いから、単に伝統を守るだけではなく新たな表現の可能性を追求することが重要と考え、オリジナルの木版画作品の制作に取り組んでいます。現代の彫師・摺師が、国内外で活躍するアーティストと新たに創造した「現代の浮世絵」をご紹介いたします。