アダチUKIYOE大賞 受賞者インタビュー
第9回大賞 宮﨑優さん PART2

UKIYOE大賞
PART2 制作編
Q. 実際の木版制作において、職人とのコラボレーションはどうでしたか?
感動の嵐でした!(笑)
彫については、本当に、何もわかっていなかったな、ということが分かりました。
木で彫った凹凸から生まれるもので、普通の印刷とは異なり、手に取った時のエネルギーの違いを感じました。着物でもインクジェットのものがありますが、それと型染のものとが違うように、木版画には、これだけエネルギーが込められるものかと感動しました。
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摺については、まさに見たかった「型染」の表現が実現したところにまず、感動しました。そして、グラデーションの美しさ。顔料で和紙に摺っているからこその美しさですね。
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また、アダチさんのところでは、ディレクションをしてくださる方もいてくださいました。彫師さん、摺師さんと別々に話をしていたら、十分に理解できなかったかもしれないです。職人の方のお仕事について事前に説明をしてくださったので、助かりました。作者の意図なども汲んでくれて皆さんで共有してくださったお陰で、素晴らしい作品ができました。
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Q. 完成してみての感想
目指していた、着物の「型染」の再現が「まさに、これです!」という感じでした。本当に、嬉しかったです。今、ちょうど肉筆作品の制作で、絹にマスキングして型染めの再現に挑戦しているのですが、木版画の摺りの美しさには届きません。そして、彫師、摺師の手を経て完成した作品からは、一般的な印刷物にはない存在感を感じます。一度、木版画を知ってしまったら、ジグレー印刷などは、手を出しにくいと思ってしまいますね。実物の木版のすばらしさを感じたので、もっと多くの人に知っていただきたいと思いました。
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Q. 今後の活動の中で木版という表現方法についてどう考えていますか?

木版画は、また機会があればやってみたい表現の一つですね。今回は、初めてでしたので、分からないことも多かったため、木版の表現としてまだ活かしきれていないところがあったのではないかと思います。次の機会があれば、もっと色々と試してみたいです。

宮﨑さんの木版画作品は、財団が監修させていただき、UKIYOE大賞の受賞作品から初めて商品として出版された我々にとっても大変意義深い作品になりました。お客様からも大変好評で、国内にとどまらず外国人のお客様からのお問合せも多くいただいております。
是非、宮﨑さんに続く「現代の浮世絵師」がたくさん生まれることを楽しみにしています。
今回は、お忙しいところ、インタビューにお答えいただきありがとうございました。
益々のご活躍をお祈りしております。
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宮﨑優 略歴
1973年大阪市生まれ
大阪府立港南高等学校美術科卒業。2011年に初の個展を開催。鉛筆・色鉛筆・アクリルと様々な画材で制作を続け、2015年より独学で日本画の制作を始める。2016年に画集「美人画づくし」に掲載されるなど美人画作品の発表を重ね、2018年3月に「第9回アダチUKIYOE大賞」大賞受賞。2018年10月に宮﨑優展「兆し」(ギャラリーアートもりもと)・2019年5月に宮﨑優日本画展「四季彩」(ギャラリー北岡技芳堂)開催。無所属。
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今後の活動予定
●2020年1月29日(火)~2月4日(月)
「美人画づくし展・2020」 横浜髙島屋7階 美術画廊
●2020年4月1日(水)~6日(月)
「美人画ルネサンス」阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー
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